二年前の今日、草津市のお蔵作業日記(2)
<2015年2月4日 19:10のfacebook投稿より>
草津市の「お蔵」から、帰ってきました~!
今日は、湖東からお子さん連れのおかあさんと、
守山で回想法ボランティアをされている方(5年ぶりの再会)が
来られ、見学に加えて、農具置き場の片付けを行いました。
お疲れさま&ありがとうございました!
今日も、おばあちゃんから、少しだけお話を伺えました。
(自転車で畑仕事に行っておられました)
母屋を建てたとき(4,50年前)の土壁は
おばあちゃんが親戚と一緒に作ったとのこと。
”(庭先を指さして)あのへんの土を四畳半ほど、
肥のきいている上の方はよけて、その下の土を掘って、
牛のえさを切るのに使う「押し切り」で切ったわらと
混ぜて、一日中、足で踏んで作った。
できた壁土は、荷のうて、上まで担ぎあげて、
竹をあっちとこっちと縄で結んだ上に、投げて作った。”
今日持ち帰っていただいた靴箱は、
おばあちゃんの嫁入り道具だったという話も聞けました。
・・・実は、今までは、見学の方の対応が中心になって、
自分自身がモノと向き合う時間があまりなかったのですが、
今日は、参加者の方々がお帰りになったあと、
じっくりとお蔵の片付けをしながら、
一つひとつのものと対話しました。
掃き掃除をしてみると、農具置き場の床はコンクリート。
お蔵の床は、土間のまま。
昔ながらのたたきで仕上げてあるんだろうな。
道具の置き場所、置き方に、使い手の工夫と心を感じます。
二階の片隅に、消し炭の入った大袋を二つ発見。
昔は、燃料の確保って重要だったのです。
消し炭だけでなく、松ぼっくりが大量に入った袋とか、
杉の枝の束とか、出てくることがよくあります。
今回の消し炭は、
わが家の火鉢の焚きつけに使わせていただきます。
(丁度なくなりかけてて、旦那さまが困ってて、有難や!)
こうして、一つひとつ手に取り、掃除しながら対話すると、
お蔵やモノとのまぐわいで、恍惚感にひたるひと時。
(←すんません、変人で)
やっぱり、一つ残らず、すべてのものに光を当ててやりたい。
(たとえ処分されることになったとしても)
2月13日、14日に、モノをすべて運び出す作業をしたいと
思っていますが、
明日午前中の業者さんとの打ち合わせが山場です。
今月末に更地になる前に、
できる限りのモノが再生できる解体工事ができるよう、
うまく調整できるといいなあ。
(伝統構法ができる大工棟梁が同席くださいます。深謝!)
心の中で、エールを送って頂けるとうれしいです~!
また、報告します。
・・・・・
今朝、facebookを開けたら、二年前の今日のこの投稿が出てきました。
毎日毎日、お蔵へ通い、
タオルで頭をおおい合羽を着て(汚れ防止と防寒)、
ほうきちりとり雑巾片手に、蔵の中をがさごそ片づけつつ、
来られた方と対話しながら、出てきた物を活かす相談。
翌日の解体業者さんとの打ち合わせを前に、
いろんな妄想が湧き起こってたのを思い出します。
二年前のこの後の投稿も探して読んでみました。
日々、リアルな想いを正直につづっていて、
でも、あまりに赤裸々で、衝撃的で、
当時、このブログには掲載できませんでした。
でも、facebookには公開してたんですね。
私、
「本気」だったんだと、改めて気づきました。
#私の思う「本気」って、これ↓
「本気」とは(茂木健一郎さんの言葉)
(このブログのカテゴリー「琴線に触れた言葉(覚)」、2010年9月の投稿)
二年前のことですが、そのときのリアルな本気を
風化させたくない、みなさんに知ってほしいと思い、
「二年前の今日、草津市のお蔵作業日記」として、
こちらのブログに残すことにします。
この時の想いを、(頭でなく心で)感じてみてください。
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