二年前の今日、草津市のお蔵作業日記(10)・最終話
日記(9)は
こちら
<2015年2月24日 8:28のfacebook投稿より>
みなさん、おはようございます。
昨日は、琵琶湖博物館に行く用事があり、
そこで話が弾んだ聞き書きをやっている若きO学芸員と
いっしょに、草津の解体される小屋のおばあちゃんに、
拡大コピーした新聞をお渡ししに行ってきました。
<2015.2.20付 朝日新聞掲載>
おばあちゃんはすっかりお元気で、新聞を喜んでくださり、
昔のお話がとまらないようす。
聞き書きの話者を探していたO学芸員。
これから、はしかけグループ「暮らしをつづる会」の活動で、
何度かお話を聞きにくることになりそうです。
小屋の方は、足場がかけられ、
屋根瓦はすっかりなくなってましたが、まだ建物はそのまま。
そこにいた作業員さんに
「一階の建具がほしいのですが」と聞いてみたら、
あっという間に外して出してくれました。
ここに毎日通い詰めた末娘も、
「こわされた材料がほしい。新しく小屋をたてるのに使いたい」
と言うので、
今日、明日は、私一人でも拾えるものを集めに、
現場に行ってこようと思います。
みなさんも、よき一日を~!
・・・・・
そして、このあと、このブログで3/5に投稿した記事
「ミラクルな最終報告!」の展開へとつながるのでした。
解体現場へは行けないだろう・・・と思っていた私が、
日々、現場へ足を運び、
解体作業の合間に、一人で床板を外していた時に、
やってきた作業員さんとしばし対話する中で、
実は、今回の現場監督と作業員さんとは、
守山の鍛冶屋さん解体のときに出会っていて、
十数年ぶりの再会だったことが判明。
床板を欲しいと言われる方の改築現場に届けたら、
そこの女大工さんが「土壁がほしい」とのことで、
土壁も確保。
そして、作業現場では、重機を自在に操り、
丁寧に部材を外して繊細に仕分けする様子が芸術的で、
オトコたちの作業姿に見惚れ。
諦めていた立派な丸太梁も、
刻んでもらって、家主のご主人にもお分けして、
車に乗る材は、娘の小屋づくりの材料・風呂の燃料として、
持ち帰ることができました。
そして、ブログの最後に、
「・・・こうして振り返ってみると、
今回の小屋の解体の中で、「これがほしい」とリクエストされ、
その方が諦めなかったものは、
結果的に、すべて手に入れることができた気がします。
(床板も、建具も、丸太梁のかけらも、そして土壁も・・・)
自分の中のちっぽけな世界で思いつくことでどうにかしようとするのでなく、
大きな天・宇宙・世界に委ね、
ご縁あった方々のお心とお力をすべて無駄にすることなく、
最後まで諦めない
ことで、ここまでのことが成ったことに、深く深く感謝いたします。
ありがとうございました!」
と記して、
ほぼ一月の間にのべ80名あまりの方々に足を運んで頂いた
この活動を終えたのでした。
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