二十四節気「立夏(りっか)」
第19候 蛙始鳴(かわず はじめて なく) 5月5日~
「おつきようか、身近な自然の彩りを供える」
花背での伝統行事・卯月八日。近年復活された地元の方に教わる。十字に組んだ竹に身近な季節の樹花を飾り、草餅をお供え。ヤマツツジ、卯の花(ウツギ)、フジ、モミジの青葉など。
「早朝、キツツキの音・幾種もの蛙・鳥の声に暫し聴き入る」
朝5時、布団の中で外の明るさを感じつつまどろんでいると、キツツキの音。耳を傾けるとたくさんの生き物の声が飛び込み心を奪われる。
第20候 蚯蚓出(みみず いずる) 5月10日~
「園庭の畑にきゅうり・ミニトマト・ひょうたんの苗植え」
保育所のじいじが整えた畝に、子どもたちがお手々ショベルで穴を掘り、苗を植え、ぞうさんジョウロで水やり。プランターの土を返したら、1ミリ程の極小カタツムリ、セミの幼虫にも出会う。
第21候 竹笋生(たけのこ しょうず) 5月16日~
「園庭の梅の実落ちる」
ここ、花背で、いち早く春を告げてくれた保育園の梅。雨の合間のお散歩に出ようとしたら、足元にたくさんの小さな青い梅の実。子どもたちが拾い始め、みんなで丁寧に集めて、竹籠に入れる。
「卵から孵ったカマキリ・オタマジャクシお絵描き」
地元の方が届けてくれたり、お散歩のときに見つけて持ち帰った卵たちが次々と孵る。毎日少しずつ大きくなり、雨の日に、園児らと生き物観察し、絵を描いて、自然に返す。
二十四節気「小満(しょうまん)」
第22候 蚕起食桑(かいこ おきて くわを はむ) 5月17日~
「名残のフジの花を摘み、天ぷらで頂く」
園児らとオタマジャクシの水と餌をとりに林道散歩。タニウツギのピンクの花が満開。終わりのフジの花房も取り、園に戻りボールにしごく。小さな花の山の匂いを一人ずつかいで、念願の天ぷらを味わう。
「園児・ばあちゃんと朴の若葉を集める」
朴葉とりに山へ。枝にロープをかけて引っ張り、放射状に大きく広がる葉々の輪をばあちゃんが摘み取る。皆で傷つかぬよう持ち帰り、一枚ずつ葉をばらす。香しい花とつぼみも、鉢に活けて玄関に飾る。
こどもたちのごはんづくり。年中組で朴葉ずし、年長組でお味噌汁を作りました!
第23候 紅花栄(べにばな さかう) 5月26日~
「園児らと摘んだ茶葉で烏龍茶づくり」
園のご近所さんの茶葉がまさに摘み時。かつてお母様がお茶を作っていたそう。みんなで一芯二葉を摘ませて頂く。天日に当て、ザルで揺らし、手もみ火入れを重ねて烏龍茶に仕上げ、茶葉の主にも届ける。
「初夏の田畑に遠足し生き物と憩う」
梅雨の晴れ間、おにぎりとおかずを自分でつめたお弁当をリュックに入れ、田畑にお出かけ。蝶、虫、貝、蛙、魚、鳥、たくさんの生き物。シロツメグサで作った結婚指輪、園児が大人にプレゼント。
第24候 麦秋至(むぎのとき いたる) 5月31日~
「卵から、ついにカエルになる」
4月下旬、林道散歩のとき持ち帰ったゼリーのロープ。卵からオタマジャクシがかえり、前脚、後ろ脚が生え、ついにしっぽがなくなったカエルが石の上に。ガマガエルの子。自然の中にみんな返してあげました。
「玄関先でアカショウビンが鳴く」
朝、あの独特のアカショウビンの声を聞き始める。声が近いので外に出てみると、玄関先のすぐ先で声がする。目をこらすが、葛川で一度だけ目にしたことがあるあの赤い姿は見ることはできなかった。
二十四節気「芒種(ぼうしゅ)」
第25候 螳螂生(かまきり しょうず) 6月5日~
「園児らと蛙の駅でモリアオガエルと戯れる」
花背のそば、京北・灰屋の蛙の駅にお出かけ。樹上に鈴なりのモリアオガエルの卵、水中には夥しい数のオタマジャクシ、緑鮮やかな蛙の姿もあちこちに。川で水遊び。けろったさんからお土産も頂きました。
第26候 腐草為蛍(くされたるくさ ほたると なる) 6月11日~
「ドクダミ・山椒・梅しごと」
園庭のドクダミを抜いて干してお茶に。お花も摘んでチンキに。山椒の実を外し、梅のへそを取る。
そういえば、園庭にアリの大移動行列も。ほんの数十分のできごと、子どもたちと観察できた。
「ご近所さんちで木苺、神社近くで桑の実」
園児たちとお散歩で、季節のなりものに舌鼓を打つ。小さな指で小さな実をつまんで口へ、つまんで口へ。雨がなくても傘は必携。(曲がった柄で枝先を引っかけて取る!)
「蕗摘みの時季、熊が出た!」
お散歩から帰ると、クマ出没の情報。園のばあちゃん曰く、蕗摘みのこの時季に出る、のだそうだ。登下校に歩く心臓破りの階段も、園庭の周りも、電柵を通電。週末まで、園児の送迎車は玄関前へ。
第27候 梅子黄(うめのみ きばむ) 6月16日~
「キイチゴ・グミ・ハグロトンボに夢中」
お弁当給食を持ってお出かけ。道沿いの木苺を採って口にしながら歩き、庭先にたわわになったグミの実を集め、草原でハグロトンボや小さなバッタ採りに熱中。小川では水遊びも。グミは氷砂糖で漬ける。
「小中学生が花脊の笹でちまきを作り完売!」
地元の小中学生の有志がやってるちまきプロジェクト。旧暦の端午の節句にと、地元のチマキザサを分けて頂いて、ちまきを230本作って販売。「香り高きちまき」でした。
https://instagram.com/teamtell_hanase/