この広告は365日以上更新がないブログに表示されます。  

Posted by 滋賀咲くブログ at

2012年02月28日

エンザロ村のかまど

みなさま、暖かな日差しから春の訪れを感じるこの頃、
いかがお過ごしでしょうか。

先週の土日、岐阜・加子母のもりのいえに行って、
春分の日から一年が始まる「地球暦」について学んできました。
古民家くらし体験や学びあいの会の場で興味がある方々と
シェアできたらと思っています。

#暦はこちらから入手できます。http://www.heliostera.com/

 ×  ×  ×

さて、今回みなさんにご紹介したいのは、
はしかけさんから教えていただいた「エンザロ村のかまど」の話です。
Sさんの許可を得て、メールを転載します。

---------

中藤さま

昨日、八日市の図書館へ「子どもの本の力を考えるフォーラム」に行ってきました。
フリーの編集者で翻訳家で、”アフリカ子どもの本プロジェクト”という活動に関わる
さくまゆみこ さんの「エンザロ村のかまど」から図書館へ という話を聞きに。

ケニアのエンザロ村で、子どもの死亡率を下げるために何を 普及させていったと思います?
”かまど”だったのです。目からうろこ でした。(エンザロジコというそうです。)

工房にあるような 三つ口のかまど。煮炊きのほかに、水を煮沸できるように作られたかまど。
水を、煮沸して使うようになり こどもの死亡率が劇的に改善したそうです、(1/7人から1/135人に)

このかまど作りを普及させていったのは、岸田さんという遠野出身の女性。

かまどの次は、”わらぞうり” をバナナの木の繊維で作り、
助産師さんが感染症にかかることを予防するために。
なんかおもしろそう、と大人だけでなく子どももつくりだし・・。

エンザロ村にできた図書館には、
子どもたちの手仕事のわらぞうり(パティパティというそうですが)が壁面に
誇らしくかざっていました。
わらぞうりを、先日、野間さんに我々 習ったとこではありませんか。

日本の遠野から、ケニアのエンザロ村へ そして周辺の村へ
かまどがわらぞうりが広がっていく。

なんと先人の知恵・技は、豊かなんだろう!と。
(赤字・中藤)

家族に喋り、たまたま会った友人に喋り、まだ足りないので、
あなたにメールしたという顛末でした。

                            S.N
-----------

日本の伝統的な暮らしぶりは、
くらしの技として、かなり高度なものに洗練されています。

こうした逸話を知ると、改めて、そうだなあと思い知らされます。

身の回りのあらゆるものに気配りし、
万物をうまく活かして、すべてが力を発揮して調和するような、
そうしたくらしの意識・技を、

われわれは、今、改めて学び、これからに活かしていくことが
生き残るための自然の流れであり一番の近道なんだろうと
痛感しています。

2/22、旧大津公会堂での「今、ここにある未来」という講演会で、
サティシュ・クマールさんは、

「太陽は、すべての人々を照らしてくれる。
雨水は、すべての人々に降り注いでくれる。
お金や権力がなくてもすべての人に。」

「種は、木となり、花を咲かせるパワーをもっている。
このパワーを、すべての人は持っている。」

と語りました。

もりのいえでは、それに気づき、暮らしを変える覚悟をした若者と
出会いました。

「近江昔くらし倶楽部」の場で、
こうした事実を共有し、想いを出し合い、つなぎあえたらと思っています。  

Posted by なかてぃヨーコ at 12:16Comments(0)琴線にふれた言葉(覚)

2012年01月30日

伯宮幸明氏『百姓レボリューション』読了

縁あって
伯宮幸明(たかみやさちあき)さん、『百姓レボリューション』という本の存在を知った。
そして、昨年9月、ひょんなところで伯宮さんにお会いすることができた。

ふと、彼の著作をすべて手元に置きたいと思って、つい先日注文した。

そして今日、不意に空き時間ができたので、
『百姓レボリューション』を開いたら、一気に読み終えてしまった。

東日本大震災を経験し、
これからの世の中の行く末を切り拓こうとする者にとって、
一筋の光を照らしてくれる、貴重な書物である。

この本の終盤で、「滋賀」の役割も示唆されている。
私はその一節に眼を通したあと、不覚にも眼から涙がこぼれた。

これが、3.11の前の2月に発行されていたこと、
そして、著者の伯宮さんが、今、滋賀の古民家に住んでおられることに
驚くとともに、なぜか深い納得を覚える。

#伯宮さんのブログ「伯宮幸明 ロハスピ・コラム」はこちら
http://ameblo.jp/column-takamiya

彼のHPにあるあらすじを転載しておこう。

小説『百姓レボリューション』粗筋

2012年末 東京湾を震源地とする大地震が関東を直撃する。
東京23区、横浜、千葉の沿岸部は震度7、
多摩、埼玉などの周辺地域は震度6となり、東京はほぼ壊滅状態。

主人公の新村ケンは国立市に住んでいて、震度6の揺れを経験する。
電気、水道、ガスがすべてストップし、お店からは食料がなくなる。

被害が大きすぎ、復旧には数ヶ月以上かかることが判明する。
その間物資が一切入ってこないことを悟り、ケンたちは東京を脱出する。

一方、栃木県の里山に住む小野寺隆は、こうした事態が来ることを予測し、
5年前から自給自足型のエコビレッジを建設していた。

百姓ビレッジと呼ばれるそのコミュニティでは、
有機農法と自然農をベースにした食の自給が行われ、
薪、太陽光、バイオマスなどによるエネルギーの自給も進められていた。

震災後、国は財政破綻し、経済も崩壊する。
すべての生産活動が停止し、人々は自給しなければ生きていけなくなる。

多くの避難民が百姓ビレッジを目指し、ケンたちもそこにたどり着く。

食とエネルギーの自給だけでなく、服や道具などの生産活動も必要になり、
百姓ビレッジではプロジェクトチームが組織される。
一日の半分は全員が農に従事し、残りの時間を各プロジェクトチームに分かれて
作業をするという形態が生まれる。

コミュニティがスムーズに機能するためには人間関係も重要で、
意思決定、会議の仕方、メンバー同士のコミュニケーションなどにおける
新しいシステムも確立されていく。

芸術やメディアのあり方も変わり、
コミュニティ内で行われる小規模でローカルな新しいシステムができあがっていく。

こうして、あらゆる分野で新しいシステムが創り出されていくのだが、
百姓ビレッジはひとつ大きな問題を抱えている。
定員200人のところに500人が押し寄せたため、半分以上を追い返さなければならないのだ。


 ×  ×  ×

ちなみ主人公のケンは、若者でなく、青年を息子にもつシニア世代の方。

なお、この本は、一般書店では販売されてなく、
伯宮さんのHPから直接注文すれば入手できます。

その他の本やCDもすべて私の手元にあります。
これから興味ある方とともに読み進めていけたらなあと思っています。  

Posted by なかてぃヨーコ at 15:50Comments(0)琴線にふれた言葉(覚)

2012年01月06日

脱原発世界会議へのメッセージ(辻信一さん)

今朝、読んだfacebookの辻信一さんの言葉が心に響いたので、
ここにも掲載しておきます。
(なぜかfacebook上でShareできなかったもので)

Keibo Shinichi Oiwa Tsuji
http://www.facebook.com/profile.php?id=1050224097

脱原発世界会議(1月14日~15日、横浜)へのメッセージ

別れの時だ。

自販機や温水トイレや電気ポットなしでは生きていけないと思っていた自分と。
原発がクリーンエネルギーだと思っていた自分と。
人間のことばかり思って、他の生きものを忘れていた自分と。
陸ばかり見て、海のことを見ずにいた自分と。
国益ばかり思って、他国の人たちを無視していた自分と。
都市のことばかり思って、田舎のことを忘れていた自分と。
自分たちのことばかりで、未来の世代のことを考えずにいた自分と。
経済のためにはもっともっと石油と原発が必要だと思っていた自分と。
チェルノブイリも水俣もどこか遠くのことだと思っていた自分と。
自然より、愛より、大切なのはお金だと思っていた自分と。
何があっても自分だけは大丈夫だと思っていた自分と。
無力な自分に社会を変えることなどできないと思っていた自分と。

そんな自分よ、これまでありがとう。そして、さようなら。
新しい自分と歩きはじめよう。 

辻信一

Message to the Global Conference for a Nuclear Power Free World
(January 14-15, Yokohama)

Time to say goodbye to the old self.
I who believed I couldn’t live without vending machines, hot water, toilets and electronic kettles.
I who believed nuclear power plants produced clean energy
I who only cared about us human beings and forgot about other forms of life
I who only looked at land and not the oceans
I who was concerned about national interests and neglected people in the other countries
I who only thought about cities and overlooked the countryside
I who was preoccupied with myself and blind about the future generations
I who was convinced that more oil and nuclear power plants were needed for economic growth
I who somehow thought Chernobyl and Minamata were somebody else’s problems
I who preferred money over nature and love
I who was confident that after everything, nothing would happen to me
I who regarded myself as powerless to have an impact and change societies
I thank but say goodbye to my old self.
And I start walking with my new ‘self’.

keibo  

Posted by なかてぃヨーコ at 10:38Comments(2)琴線にふれた言葉(覚)