2017年02月04日
二年前の今日、草津市のお蔵作業日記(4)
日記(3)はこちら
<2015年2月7日 8:16のfacebook投稿より>
みなさん、おはようございます。
昨晩は、どうにも気持ちのやり場がなくなり、
気がついたら、朝でした。
いまも、どう、みなさんにお伝えしてよいものか・・・。
提案のボールを投げて「返事待ち」だったわけですが、
昨晩、「否」という返事がきました。
このボールを投げて、ダメだったら諦めよう
と思ってたのですが、実際に「否」という文字を目にしたら、
やはり、諦めきれない自分がいました。
私は、草津市の
あの「立派な小屋」(大正期の木組の小屋(二間半×九間・二階建))
を残したい。
移築のための解体工事の手はずは「奇跡的に」整いました。
お力・お心を集めてくださったみなさんのおかげです。
でも、更地になったあとの建築計画もあるわけで、
この9日間の工事期間の確保が難しい。
家主さんも、解体業者さんも、
「古いものは一切要らない」というお考えの方で、
古材も刻んで産廃
いまの日本では、あちこちで当たり前に起きていることです。
私は、自分が正しい、相手が間違っているとは思いません。
私の考えが大事だと認めるのと同じように、
相手の考えも大事だと認めます。
あの家族思いのやさしい家主さん、
私の話を最後まで聞いてくれた解体業者さん、
みんな愛情いっぱいのすてきなオトコの方です。
いまのこの便利な世の中ができたのは、
こんなすてきなオトコの力の賜物なのです。
それもすべて受け容れた上で、いまの自分に何ができるか。
・・・最後まで諦めないでいよう、と思います。
でも、自分でどうにかしようとせず、
しばらく手放してみます。
自分の中のイライラや心地よさを感じつくすことに集中します。
<2015年2月7日 8:16のfacebook投稿より>
みなさん、おはようございます。
昨晩は、どうにも気持ちのやり場がなくなり、
気がついたら、朝でした。
いまも、どう、みなさんにお伝えしてよいものか・・・。
提案のボールを投げて「返事待ち」だったわけですが、
昨晩、「否」という返事がきました。
このボールを投げて、ダメだったら諦めよう
と思ってたのですが、実際に「否」という文字を目にしたら、
やはり、諦めきれない自分がいました。
私は、草津市の
あの「立派な小屋」(大正期の木組の小屋(二間半×九間・二階建))
を残したい。
移築のための解体工事の手はずは「奇跡的に」整いました。
お力・お心を集めてくださったみなさんのおかげです。
でも、更地になったあとの建築計画もあるわけで、
この9日間の工事期間の確保が難しい。
家主さんも、解体業者さんも、
「古いものは一切要らない」というお考えの方で、
古材も刻んで産廃
いまの日本では、あちこちで当たり前に起きていることです。
私は、自分が正しい、相手が間違っているとは思いません。
私の考えが大事だと認めるのと同じように、
相手の考えも大事だと認めます。
あの家族思いのやさしい家主さん、
私の話を最後まで聞いてくれた解体業者さん、
みんな愛情いっぱいのすてきなオトコの方です。
いまのこの便利な世の中ができたのは、
こんなすてきなオトコの力の賜物なのです。
それもすべて受け容れた上で、いまの自分に何ができるか。
・・・最後まで諦めないでいよう、と思います。
でも、自分でどうにかしようとせず、
しばらく手放してみます。
自分の中のイライラや心地よさを感じつくすことに集中します。
2017年02月04日
二年前の今日、草津市のお蔵作業日記(3)
日記(2)はこちら
<2015年2月5日 20:55のfacebook投稿より>
今日はいろんな感情が出てきて揺れ揺れな一日でした。
草津市のお蔵、業者さんとの打ち合わせの結果ですが、
朝からいろいろあった、現時点での結論としては、
「返事待ち」の状況です。
諸事情から、詳しい話ができなくてごめんなさいね。
いま、みなさんにお伝えできることは、
2/14までに、中の民具類を片付けるということで、
2/7の午前中、2/13と2/14に作業させていただくことは
決定・・・ということくらいです。
取り壊しになる建物以外の小屋も一通り見せて頂き、
長持(10本ほど)、ござ(汚れ有・大量)、火鉢(大小あり)、
和船の櫓(古)、木製はしご、シャベル・踏み鋤(たくさん)、
木箱、木の杭・棒、マルチをかけるための竹の支柱(大量)、
乳母車(籐製)、木の蓋付き物入、漬物桶(木製・プラ製、大小)、
食器棚、子ども用ロッカー、電気こたつ、三つ折サマーベッド(古)、
ベビーカーなどが、取りに来ていただければお分けできます。
まだ未確認のエリアもあるので、片づけ作業中、
お宝発見ということもあるかもしれません。
2/7午前中は、取り壊さない小屋の二階のものを下ろして、
全貌を確認します。
お宝発見したい方、民具持ち帰りたい方、
お力を貸していただけると大変ありがたいです。
今後も、最新の情報は、
facebookとブログでお知らせしますね!
× × ×
今日の感情揺れ揺れの一幕、少しだけ語らせてください。
午前中の打ち合わせでは、
業者さんも大工さんもみんな前向きに話し合った結果、
立派な古材も刻むしかない・・・という結論に達したのですが、
一人でお昼ごはんを前に、
どうしようもなく悲しくなって、涙が出てきて、
お店の奥さんが(状況は全くご存じないのになぜか)
「諦めるのはいつでもできるよ」と声をかけてくださり、
気を取り直し、わずかな望みを託して、業者さんに電話。
撃沈したのですが、
現場に戻って、お蔵・モノとの恍惚のまぐあいのひと時を過ごし、
帰り際、やはり諦めきれなくて、
関係の方々に面会行脚することに。
あのお蔵の、輝ける未来が、勝手に妄想されて、
それがもしも実現できたら、どんなに素晴らしいことだろうと、
にやにや頬がゆるんで仕方ないのです。
なんのこっちゃ、わからない説明しかできなくてごめんなさい。
とりあえず、現時点では、その夢が完全に消えてはいないのです。
1/21に解体のお話を聞いてから、ここまで来れたのも奇跡です。
でも、ここで終わりたくないです。
みなさんと一緒に夢を紡いでいきたいです。
<2015年2月5日 20:55のfacebook投稿より>
今日はいろんな感情が出てきて揺れ揺れな一日でした。
草津市のお蔵、業者さんとの打ち合わせの結果ですが、
朝からいろいろあった、現時点での結論としては、
「返事待ち」の状況です。
諸事情から、詳しい話ができなくてごめんなさいね。
いま、みなさんにお伝えできることは、
2/14までに、中の民具類を片付けるということで、
2/7の午前中、2/13と2/14に作業させていただくことは
決定・・・ということくらいです。
取り壊しになる建物以外の小屋も一通り見せて頂き、
長持(10本ほど)、ござ(汚れ有・大量)、火鉢(大小あり)、
和船の櫓(古)、木製はしご、シャベル・踏み鋤(たくさん)、
木箱、木の杭・棒、マルチをかけるための竹の支柱(大量)、
乳母車(籐製)、木の蓋付き物入、漬物桶(木製・プラ製、大小)、
食器棚、子ども用ロッカー、電気こたつ、三つ折サマーベッド(古)、
ベビーカーなどが、取りに来ていただければお分けできます。
まだ未確認のエリアもあるので、片づけ作業中、
お宝発見ということもあるかもしれません。
2/7午前中は、取り壊さない小屋の二階のものを下ろして、
全貌を確認します。
お宝発見したい方、民具持ち帰りたい方、
お力を貸していただけると大変ありがたいです。
今後も、最新の情報は、
facebookとブログでお知らせしますね!
× × ×
今日の感情揺れ揺れの一幕、少しだけ語らせてください。
午前中の打ち合わせでは、
業者さんも大工さんもみんな前向きに話し合った結果、
立派な古材も刻むしかない・・・という結論に達したのですが、
一人でお昼ごはんを前に、
どうしようもなく悲しくなって、涙が出てきて、
お店の奥さんが(状況は全くご存じないのになぜか)
「諦めるのはいつでもできるよ」と声をかけてくださり、
気を取り直し、わずかな望みを託して、業者さんに電話。
撃沈したのですが、
現場に戻って、お蔵・モノとの恍惚のまぐあいのひと時を過ごし、
帰り際、やはり諦めきれなくて、
関係の方々に面会行脚することに。
あのお蔵の、輝ける未来が、勝手に妄想されて、
それがもしも実現できたら、どんなに素晴らしいことだろうと、
にやにや頬がゆるんで仕方ないのです。
なんのこっちゃ、わからない説明しかできなくてごめんなさい。
とりあえず、現時点では、その夢が完全に消えてはいないのです。
1/21に解体のお話を聞いてから、ここまで来れたのも奇跡です。
でも、ここで終わりたくないです。
みなさんと一緒に夢を紡いでいきたいです。
2017年02月04日
二年前の今日、草津市のお蔵作業日記(2)
<2015年2月4日 19:10のfacebook投稿より>
草津市の「お蔵」から、帰ってきました~!
今日は、湖東からお子さん連れのおかあさんと、
守山で回想法ボランティアをされている方(5年ぶりの再会)が
来られ、見学に加えて、農具置き場の片付けを行いました。
お疲れさま&ありがとうございました!
今日も、おばあちゃんから、少しだけお話を伺えました。
(自転車で畑仕事に行っておられました)
母屋を建てたとき(4,50年前)の土壁は
おばあちゃんが親戚と一緒に作ったとのこと。
”(庭先を指さして)あのへんの土を四畳半ほど、
肥のきいている上の方はよけて、その下の土を掘って、
牛のえさを切るのに使う「押し切り」で切ったわらと
混ぜて、一日中、足で踏んで作った。
できた壁土は、荷のうて、上まで担ぎあげて、
竹をあっちとこっちと縄で結んだ上に、投げて作った。”
今日持ち帰っていただいた靴箱は、
おばあちゃんの嫁入り道具だったという話も聞けました。
・・・実は、今までは、見学の方の対応が中心になって、
自分自身がモノと向き合う時間があまりなかったのですが、
今日は、参加者の方々がお帰りになったあと、
じっくりとお蔵の片付けをしながら、
一つひとつのものと対話しました。
掃き掃除をしてみると、農具置き場の床はコンクリート。
お蔵の床は、土間のまま。
昔ながらのたたきで仕上げてあるんだろうな。
道具の置き場所、置き方に、使い手の工夫と心を感じます。
二階の片隅に、消し炭の入った大袋を二つ発見。
昔は、燃料の確保って重要だったのです。
消し炭だけでなく、松ぼっくりが大量に入った袋とか、
杉の枝の束とか、出てくることがよくあります。
今回の消し炭は、
わが家の火鉢の焚きつけに使わせていただきます。
(丁度なくなりかけてて、旦那さまが困ってて、有難や!)
こうして、一つひとつ手に取り、掃除しながら対話すると、
お蔵やモノとのまぐわいで、恍惚感にひたるひと時。
(←すんません、変人で)
やっぱり、一つ残らず、すべてのものに光を当ててやりたい。
(たとえ処分されることになったとしても)
2月13日、14日に、モノをすべて運び出す作業をしたいと
思っていますが、
明日午前中の業者さんとの打ち合わせが山場です。
今月末に更地になる前に、
できる限りのモノが再生できる解体工事ができるよう、
うまく調整できるといいなあ。
(伝統構法ができる大工棟梁が同席くださいます。深謝!)
心の中で、エールを送って頂けるとうれしいです~!
また、報告します。
・・・・・
今朝、facebookを開けたら、二年前の今日のこの投稿が出てきました。
毎日毎日、お蔵へ通い、
タオルで頭をおおい合羽を着て(汚れ防止と防寒)、
ほうきちりとり雑巾片手に、蔵の中をがさごそ片づけつつ、
来られた方と対話しながら、出てきた物を活かす相談。
翌日の解体業者さんとの打ち合わせを前に、
いろんな妄想が湧き起こってたのを思い出します。
二年前のこの後の投稿も探して読んでみました。
日々、リアルな想いを正直につづっていて、
でも、あまりに赤裸々で、衝撃的で、
当時、このブログには掲載できませんでした。
でも、facebookには公開してたんですね。
私、「本気」だったんだと、改めて気づきました。
#私の思う「本気」って、これ↓
「本気」とは(茂木健一郎さんの言葉)
(このブログのカテゴリー「琴線に触れた言葉(覚)」、2010年9月の投稿)
二年前のことですが、そのときのリアルな本気を
風化させたくない、みなさんに知ってほしいと思い、
「二年前の今日、草津市のお蔵作業日記」として、
こちらのブログに残すことにします。
この時の想いを、(頭でなく心で)感じてみてください。
草津市の「お蔵」から、帰ってきました~!
今日は、湖東からお子さん連れのおかあさんと、
守山で回想法ボランティアをされている方(5年ぶりの再会)が
来られ、見学に加えて、農具置き場の片付けを行いました。
お疲れさま&ありがとうございました!
今日も、おばあちゃんから、少しだけお話を伺えました。
(自転車で畑仕事に行っておられました)
母屋を建てたとき(4,50年前)の土壁は
おばあちゃんが親戚と一緒に作ったとのこと。
”(庭先を指さして)あのへんの土を四畳半ほど、
肥のきいている上の方はよけて、その下の土を掘って、
牛のえさを切るのに使う「押し切り」で切ったわらと
混ぜて、一日中、足で踏んで作った。
できた壁土は、荷のうて、上まで担ぎあげて、
竹をあっちとこっちと縄で結んだ上に、投げて作った。”
今日持ち帰っていただいた靴箱は、
おばあちゃんの嫁入り道具だったという話も聞けました。
・・・実は、今までは、見学の方の対応が中心になって、
自分自身がモノと向き合う時間があまりなかったのですが、
今日は、参加者の方々がお帰りになったあと、
じっくりとお蔵の片付けをしながら、
一つひとつのものと対話しました。
掃き掃除をしてみると、農具置き場の床はコンクリート。
お蔵の床は、土間のまま。
昔ながらのたたきで仕上げてあるんだろうな。
道具の置き場所、置き方に、使い手の工夫と心を感じます。
二階の片隅に、消し炭の入った大袋を二つ発見。
昔は、燃料の確保って重要だったのです。
消し炭だけでなく、松ぼっくりが大量に入った袋とか、
杉の枝の束とか、出てくることがよくあります。
今回の消し炭は、
わが家の火鉢の焚きつけに使わせていただきます。
(丁度なくなりかけてて、旦那さまが困ってて、有難や!)
こうして、一つひとつ手に取り、掃除しながら対話すると、
お蔵やモノとのまぐわいで、恍惚感にひたるひと時。
(←すんません、変人で)
やっぱり、一つ残らず、すべてのものに光を当ててやりたい。
(たとえ処分されることになったとしても)
2月13日、14日に、モノをすべて運び出す作業をしたいと
思っていますが、
明日午前中の業者さんとの打ち合わせが山場です。
今月末に更地になる前に、
できる限りのモノが再生できる解体工事ができるよう、
うまく調整できるといいなあ。
(伝統構法ができる大工棟梁が同席くださいます。深謝!)
心の中で、エールを送って頂けるとうれしいです~!
また、報告します。
・・・・・
今朝、facebookを開けたら、二年前の今日のこの投稿が出てきました。
毎日毎日、お蔵へ通い、
タオルで頭をおおい合羽を着て(汚れ防止と防寒)、
ほうきちりとり雑巾片手に、蔵の中をがさごそ片づけつつ、
来られた方と対話しながら、出てきた物を活かす相談。
翌日の解体業者さんとの打ち合わせを前に、
いろんな妄想が湧き起こってたのを思い出します。
二年前のこの後の投稿も探して読んでみました。
日々、リアルな想いを正直につづっていて、
でも、あまりに赤裸々で、衝撃的で、
当時、このブログには掲載できませんでした。
でも、facebookには公開してたんですね。
私、「本気」だったんだと、改めて気づきました。
#私の思う「本気」って、これ↓
「本気」とは(茂木健一郎さんの言葉)
(このブログのカテゴリー「琴線に触れた言葉(覚)」、2010年9月の投稿)
二年前のことですが、そのときのリアルな本気を
風化させたくない、みなさんに知ってほしいと思い、
「二年前の今日、草津市のお蔵作業日記」として、
こちらのブログに残すことにします。
この時の想いを、(頭でなく心で)感じてみてください。