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Posted by 滋賀咲くブログ at

2017年02月05日

二年前の今日、草津市のお蔵作業日記(7)

日記(6)はこちら

<2015年2月17日 10:23のfacebook投稿より>

昨日は雲一つない青空の下、
草津市南山田町の解体工事間近の小屋の周りで一日を過ごしました。

午前中に県外から小屋の見学のお客さまを迎え、
小学校の機織り用具・藍染木綿の反物・綿入れ半纏も見て頂きました。
残っているものを高く評価くださり、
それを未来に活かしていくことができたらと、
私の夢を一緒に温めてくださいました。

小屋の棟札も、同行の方が見つけてくださいました。
五間ある立派な棟木に、きちんと取り付けられていました。
(ほんとに私の目は節穴。見つけて頂けて深謝!)

午後は、湖西から古材の専門家の方が来てくださいました。
「使われている材は床板も含め、相当に吟味されているもので、
だから虫食いに強く、傷みがほとんどない状態。
地棟も含め、十字梁は、無節の地松で、滅多にない逸材。
カウンターの材としてひいても、節がないので相当な価値がある。
二間でも残せたら・・・」

「とにかく長くて太くて傷みがなくて立派」という素人目でない、
専門家の見解が得られて、とても嬉しかったです。

そのあと、小屋の片づけをして、地元の小学校へ。

この小屋の中にあった昔の道具を、小学校に仮置きさせてもらい、
3年生の子どもたちと昔のくらし学習を進めてきたのですが、

木曜の授業参観で、体育館に「昔の道具・博物館」を作り、
参観の方々に見て頂くことになりました!

ほんとうに熱心な先生方、意欲的な子どもたちと、
博物館づくりまで一緒にやれることになって、とても嬉しいです。

19日は、11時くらいから博物館づくり、5時間目が参観です。
興味ある方、ぜひお越しください。

そして、20日から、小屋の解体工事が始まります。
移築の夢、古材の確保、・・・最後まで諦めません。

18日、9時~、古い昔の足場板を取りに来られる方がいます。
このときに、小屋を見たい方、最後に残った民具を引き取りに
来れる方、ぜひ、お越しください。
(長持はまだたくさん残っています!)

19日の小学校の授業の前か後、小屋の見学・民具引き取り可能です。
希望の方、ご相談ください。
  

Posted by なかてぃヨーコ at 10:54Comments(0)リアル作業日記

2017年02月05日

二年前の今日、草津市のお蔵作業日記(6)

日記(5)はこちら

<2015年2月13日 7:42のfacebook投稿より>

今日は久しぶりに、草津市南山田町のお蔵へ行きます!

●2月13日(金)・14日(土)
お蔵見学、民具の引き取りができます。
この日で、中の民具の全貌を明らかにします。

<今までの経緯と活動はこちら

15日に、お寺さんがご供養され、
20日~、解体工事に入ることになっています。
来月上旬には新築工事のための地鎮祭。
それまでに建物は完全解体され更地になります。

大正期に建てられた、二間半×九間の立派な小屋。
(「お蔵」と呼んでますが)
古材も土壁も屋根瓦も立派なもので、
今まで見たことがないほど保存状態がよい。

どうにか、古材だけでも残らないものだろうか・・・
できれば、移築して次代の居合わせの場として再生できたら
どんなに素晴らしいことだろうか・・・

と、妄想がとまらず、
さらにそれを支えてくれる人・心・技・力が集まっていて、
往生際の悪い私は、まだあきらめていません。

今まで、仕事柄、
解体される蔵・小屋を幾十と見てきましたが、
その中の民具を一つ残らず見てやろうと網羅調査をする中で、
ほんとに最後の最後に出てきたものが
その家のご先祖さまが見せたかったもの・・・

という経験を幾度としてきました。

まだ、このお家のご先祖さまが見せたかったものには
出会えていない気がします。

今日、明日、来てくださる方々との出会い、
そして、ご先祖さまのメッセージとの出会いを
心の底から楽しみにしています。

ご縁のある方、どうぞお気軽にお越しください。
(寒さと汚れ対策はお忘れなく)
  

Posted by なかてぃヨーコ at 10:44Comments(0)リアル作業日記

2017年02月04日

二年前の今日、草津市のお蔵作業日記(5)

日記(4)はこちら

<2015年2月9日 7:34のfacebook投稿より>

おはようございます!

草津市で解体されるお蔵のこと、
たくさんの方々のお心をいただき、心強く思っています。
ありがとうございます。

移築できる形での解体工事について、
「否」というお返事でしたが、どうにかしようとせず、
いったん手放して見守っています。

土曜の朝、お会いした家主のご主人は、
今までにない晴れ晴れとしたお顔でした。
ずいぶん、私の意向を通そうと交渉くださったようでしたが、
「流れにまかせます」とのこと。

私も、微笑みながら「天にゆだねます(あきらめません)」

そして、解体しない別の小屋から発見された農具一式を
4月から開講される、龍谷大学農学部へ先生方と運び込みました。

以前から、昔の道具を使った農業実習をしたいと聞いていて、
大学から近いところでまとまった農具があれば提供したいと
思っていたのが、叶いました。

写真測量の専門家である旦那さんが、
お蔵の内部のパノラマ写真を撮ってくれました。

子どもさん連れの親子も2組来られ、子どもたちは
籐の乳母車に乗ったりして楽しく過ごしてました。
午後は、湖西からの若者と2人でほこりまみれになりましたが、
何とも言えない充足感で胸がいっぱいでした。

そして、昨日は葛川でスノーバトル大会。
久しぶりに葛川に帰って地域の方々や子どもたちと一緒に

過ごしました。しし汁、コーンスープ(炭火焼)餅・・・
美味しかったなあ。

× × ×

今日は、午前中、お蔵の近くの小学校で3年生の授業です。

取り壊しになるお蔵から小学校へ避難させてもらった民具を使って、
「昔の道具の声を聞いてみよう!」をやってみようと。

・・・調べてみたら、奇遇にも3年前に同じ小学校でやってました。

昔の道具の声を聞いてみよう!(前編)


授業を見てみたい・一緒にやりたい方、

小学校に運び込んだ民具を見てみたい方、
(高機・糸車・綿繰機、綿入れ半てん、藍染木綿の反物、
俵編み機、和船の櫓、赤ちゃんふご、
今回、張り板、和船の舵、も加えます)

よろしければ、気軽にお越しください。
  

Posted by なかてぃヨーコ at 12:03Comments(0)リアル作業日記