2017年02月04日

二年前の今日、草津市のお蔵作業日記(2)

<2015年2月4日 19:10のfacebook投稿より>

草津市の「お蔵」から、帰ってきました~!

今日は、湖東からお子さん連れのおかあさんと、
守山で回想法ボランティアをされている方(5年ぶりの再会)が
来られ、見学に加えて、農具置き場の片付けを行いました。
お疲れさま&ありがとうございました!

今日も、おばあちゃんから、少しだけお話を伺えました。
(自転車で畑仕事に行っておられました)

母屋を建てたとき(4,50年前)の土壁は
おばあちゃんが親戚と一緒に作ったとのこと。

”(庭先を指さして)あのへんの土を四畳半ほど、
肥のきいている上の方はよけて、その下の土を掘って、
牛のえさを切るのに使う「押し切り」で切ったわらと
混ぜて、一日中、足で踏んで作った。
できた壁土は、荷のうて、上まで担ぎあげて、
竹をあっちとこっちと縄で結んだ上に、投げて作った。”


今日持ち帰っていただいた靴箱は、
おばあちゃんの嫁入り道具だった
という話も聞けました。


・・・実は、今までは、見学の方の対応が中心になって、
自分自身がモノと向き合う時間があまりなかったのですが、

今日は、参加者の方々がお帰りになったあと、
じっくりとお蔵の片付けをしながら、
一つひとつのものと対話しました。

掃き掃除をしてみると、農具置き場の床はコンクリート。
お蔵の床は、土間のまま。
昔ながらのたたきで仕上げてあるんだろうな。
道具の置き場所、置き方に、使い手の工夫と心を感じます。

二階の片隅に、消し炭の入った大袋を二つ発見。
昔は、燃料の確保って重要だったのです。
消し炭だけでなく、松ぼっくりが大量に入った袋とか、
杉の枝の束とか、出てくることがよくあります。

今回の消し炭は、
わが家の火鉢の焚きつけに使わせていただきます。
(丁度なくなりかけてて、旦那さまが困ってて、有難や!)

こうして、一つひとつ手に取り、掃除しながら対話すると、
お蔵やモノとのまぐわいで、恍惚感にひたるひと時。
(←すんません、変人で)

やっぱり、一つ残らず、すべてのものに光を当ててやりたい。
(たとえ処分されることになったとしても)

2月13日、14日に、モノをすべて運び出す作業をしたいと
思っていますが、

明日午前中の業者さんとの打ち合わせが山場です。

今月末に更地になる前に、
できる限りのモノが再生できる解体工事ができるよう、
うまく調整できるといいなあ。
(伝統構法ができる大工棟梁が同席くださいます。深謝!)

心の中で、エールを送って頂けるとうれしいです~!
また、報告します。


・・・・・

今朝、facebookを開けたら、二年前の今日のこの投稿が出てきました。

毎日毎日、お蔵へ通い、
タオルで頭をおおい合羽を着て(汚れ防止と防寒)、
ほうきちりとり雑巾片手に、蔵の中をがさごそ片づけつつ、
来られた方と対話しながら、出てきた物を活かす相談。

翌日の解体業者さんとの打ち合わせを前に、
いろんな妄想が湧き起こってたのを思い出します。

二年前のこの後の投稿も探して読んでみました。
日々、リアルな想いを正直につづっていて、
でも、あまりに赤裸々で、衝撃的で、
当時、このブログには掲載できませんでした。

でも、facebookには公開してたんですね。
私、「本気」だったんだと、改めて気づきました。

#私の思う「本気」って、これ↓
「本気」とは(茂木健一郎さんの言葉)
(このブログのカテゴリー「琴線に触れた言葉(覚)」、2010年9月の投稿)

二年前のことですが、そのときのリアルな本気を
風化させたくない、みなさんに知ってほしいと思い、
「二年前の今日、草津市のお蔵作業日記」として、
こちらのブログに残すことにします。

この時の想いを、(頭でなく心で)感じてみてください。


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Posted by なかてぃヨーコ at 11:09│Comments(0)リアル作業日記
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