2009年07月02日
第1回住まいの小学校の報告と次回の予定
工房通信と重なるところが多いですが、こちらにもあげておきます。
【活動報告】
●<住>住まいの小学校(第1回):木考塾との共同例会
*6月7日(日) 参加者20名(内、木考塾8名、学芸職員4名、子ども2名)
木考塾 木村敏さんがご自身の家づくりについて報告。建築主さんもお子さん連れ
で参加くださいました。
木村さんからは、設計する者として、建築主の細かい要望に応えるのでなく、
周りの風景との調和や建築主の将来も据えて素材と構法を検討し、
建築後も不具合がないかどうか確かめ続ける姿勢にプロの心意気を感じました。
建築主ご夫妻も、そんな木村さんに全面的な信頼を寄せておられ、
家づくりに関わった方々の「心」を子どもたちに伝えようとされていることが
とても印象的でした。
お茶を飲みながらの意見交換の場では、
さまざまな立場から、以下のような意見がだされました。
・25年で資産価値がゼロになり、改築よりも新築が安くなるこの社会の中で、
いい家だからという理由で長く住み続けるのは難しい。
・数十年サイクルで建て替えることで資源が循環する住まいのありかたも
理にかなっているのではないか。
・ベタ基礎は必要以上に強固だし、土と遮断される。布基礎の方が合理的かも。
・ベタ基礎は白蟻には強いという説もあったり、逆に一度はびこると処理しにくいと
いう説もある。布基礎は中途半端かも。バランスが大事。
・住まい方で家の寿命は延ばせる。
・自分のもつ技を使って長持ちする家を作るのは当たり前のこと。
とりわけコストのかかることではない。
・建築主の要望に細かく応えた家は、結局、他の人にとっては住みにくいのでは。
長く住み続けることができる家は、結局のところ、古家の立ち並ぶ昔ながらの集落の
ようなものかも。
・家づくりは、社会性をもつ行為。「木組は心組。」関わる人々の心を組み合わせて
いくこと、どんな素材・構法を選ぶか、周りの景観にどう影響するかなどに配慮する
ことも大切。
・建築基準法が変わって、改築して長く住むことが難しくなった。こうした法律の
不合理はたくさんある。それに気づくことが大切。
・自分の専門性を活かして周りとつながり、それぞれがつながりあって成り立って
いることに気づくことが大事では。
「資源が循環するこれからの住まいと暮らし」に向けて、
今後も、こうした情報共有、意見交換の場をつくり続けていきたいと思います。
【活動予定】
●<住>住まいの小学校(第2回):木考塾との共同例会
*8月30日(日)13時半~16時半 生活実験工房にて
テーマは「住まいの今から暮らしを考える」。工房に関心のある方が集い、
発表者自身の家づくりや住まい方について話題提供いただき、
「資源が循環するこれからの住まいと暮らし」に向けて情報共有し、
自由に意見交換します。
(HPあります。住まいの小学校 http://sumainosyogakkou.shiga-saku.net/)
【活動報告】
●<住>住まいの小学校(第1回):木考塾との共同例会
*6月7日(日) 参加者20名(内、木考塾8名、学芸職員4名、子ども2名)
木考塾 木村敏さんがご自身の家づくりについて報告。建築主さんもお子さん連れ
で参加くださいました。
木村さんからは、設計する者として、建築主の細かい要望に応えるのでなく、
周りの風景との調和や建築主の将来も据えて素材と構法を検討し、
建築後も不具合がないかどうか確かめ続ける姿勢にプロの心意気を感じました。
建築主ご夫妻も、そんな木村さんに全面的な信頼を寄せておられ、
家づくりに関わった方々の「心」を子どもたちに伝えようとされていることが
とても印象的でした。
お茶を飲みながらの意見交換の場では、
さまざまな立場から、以下のような意見がだされました。
・25年で資産価値がゼロになり、改築よりも新築が安くなるこの社会の中で、
いい家だからという理由で長く住み続けるのは難しい。
・数十年サイクルで建て替えることで資源が循環する住まいのありかたも
理にかなっているのではないか。
・ベタ基礎は必要以上に強固だし、土と遮断される。布基礎の方が合理的かも。
・ベタ基礎は白蟻には強いという説もあったり、逆に一度はびこると処理しにくいと
いう説もある。布基礎は中途半端かも。バランスが大事。
・住まい方で家の寿命は延ばせる。
・自分のもつ技を使って長持ちする家を作るのは当たり前のこと。
とりわけコストのかかることではない。
・建築主の要望に細かく応えた家は、結局、他の人にとっては住みにくいのでは。
長く住み続けることができる家は、結局のところ、古家の立ち並ぶ昔ながらの集落の
ようなものかも。
・家づくりは、社会性をもつ行為。「木組は心組。」関わる人々の心を組み合わせて
いくこと、どんな素材・構法を選ぶか、周りの景観にどう影響するかなどに配慮する
ことも大切。
・建築基準法が変わって、改築して長く住むことが難しくなった。こうした法律の
不合理はたくさんある。それに気づくことが大切。
・自分の専門性を活かして周りとつながり、それぞれがつながりあって成り立って
いることに気づくことが大事では。
「資源が循環するこれからの住まいと暮らし」に向けて、
今後も、こうした情報共有、意見交換の場をつくり続けていきたいと思います。
【活動予定】
●<住>住まいの小学校(第2回):木考塾との共同例会
*8月30日(日)13時半~16時半 生活実験工房にて
テーマは「住まいの今から暮らしを考える」。工房に関心のある方が集い、
発表者自身の家づくりや住まい方について話題提供いただき、
「資源が循環するこれからの住まいと暮らし」に向けて情報共有し、
自由に意見交換します。
(HPあります。住まいの小学校 http://sumainosyogakkou.shiga-saku.net/)
2/17・3/10 環境ほっとカフェ「未来(これから)のくらしの作り方」
11/23.24の展開と11/25博物館リニューアル県民ワークショップ
4/21-5/3「湖国の布~麻・絹・綿~」のご案内
「近江スローライフの会1周年記念 小縁日・交流会」のご案内
「病気の原因は食歴にある」
9/17~19・愛荘町で藍麻SHOWのお知らせ
11/23.24の展開と11/25博物館リニューアル県民ワークショップ
4/21-5/3「湖国の布~麻・絹・綿~」のご案内
「近江スローライフの会1周年記念 小縁日・交流会」のご案内
「病気の原因は食歴にある」
9/17~19・愛荘町で藍麻SHOWのお知らせ