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Posted by 滋賀咲くブログ at

2015年02月24日

新聞掲載「昔の道具博物館」、そのうらばなし

先週2月19日、小学校の授業参観で「昔の道具博物館」を作ったようすが、
新聞に掲載されました。
http://www.asahi.com/articles/ASH2M55ZLH2MPTJB00S.html

自分の小屋に保管されていた道具で子どもたちが博物館を作るというので、
家主のご主人とおばあちゃんをご招待したのですが、欠席されるとのこと。

残念だなあと思っていたら、当日の朝、
おばあちゃんがお隣のおばあちゃんと一緒に来てくださると聞いて送迎に。

新聞掲載のことお伝えしたら、喜んでおられると聞いて、
昨日、琵琶湖博物館で聞き書きをやっている若いO学芸員といっしょに、
拡大コピーした新聞をお渡ししに行ってきました。

これから、おばあちゃんのお話を聞く機会をつくることになりそうです。
(はしかけグループ「暮らしをつづる会」の活動で)

× × ×

新聞記事には、まったく小屋の解体のことなど書かれていないので、
この機会に、この授業にいたるまでのうらばなしを記しておこうかなと。

●●● 「昔の道具博物館」のうらばなし ●●●

博物館をつくることを決めたのは、3年生の先生方。

授業に何度か行ったとき、
「来週の授業参観で昔の道具博物館を作ることにしました。
子どもたちがみんな学芸員になって。子どもたちもとても乗り気なんです。」
と先生にいきなり言われ、

「博物館を作るなら、本気でやりましょう!」と提案。

自分が調べてみたい道具を見つけよう。

まずは、道具のクリーニング。ほこりだらけの道具を掃除をしながら、
墨書や焼印、使用痕を探し、どんな材料でどんな風に作ってあるのか、
どんな風に使っていたのか想像する。

そして、調べ学習。その道具を実際に使っていた古写真も用意しました。

展示場所は3年生の二つの教室を使うとのことだったので、
機織り機と船の櫓は、重くて場所をとるので、実物でなく写真で展示しましょう
とお願いしました。

すると、若い男の先生が
「実物の子と写真の子がいるのは絶対に避けたい。
ぼくが運ぶので、すべて実物でやらせてほしい」
先生の主張も、子どもたちのためなのです。

道具にとっても、人にとっても、安全な方法をずいぶん話し合って、
結局、広い場所を確保して、すべて実物を使って・・・ということに決定。
(体育館が使えることに!)


でも、仮置きしている三階の空き教室から別棟二階の体育館へ、
運搬だけでもたいへんなのに、

博物館の看板設置、体育館の床面の養生、展示コーナーの設営
(長椅子で演示台を作り、布をかけて道具を展示。解説パネルの設置)、
そして、子どもたちの発表の練習。

これを4時間目に行い、5時間目の授業参観が終わったらすぐに撤収。

ほんとにできるんやろか・・・

と思っていたら、
当日は、はじめましての方2人を含む、4人の応援が来てくれました。

欠席すると聞いていた、家主のおばあちゃんが
突然、お隣のおばあちゃんと一緒に来てくださることになり、
私は送迎係。


体育館の入り口に掲げられた「昔の道具博物館」の看板の下を入ると、
場内ぐるりと、12の道具の展示コーナーが並び、
各コーナーで、担当の子ども学芸員の発表。

おばあちゃんたちと一緒に、
ひとつひとつ、学芸員たちの立派な説明を聞きながら、
おかあさん方に、博物館づくりの裏話をお伝えする。
子どもたちとおばあちゃんとおかあさん方と
たしかに、心が通い合い、ふるえあった、そんなひと時。

一時間だけのにわか博物館だったのですが、
終了後、3年生の先生方、今日たまたま集った4人の方々と
ほんとうにやれてよかったなぁと言葉を掛け合えました。

正直、この4人の方がいらっしゃらなかったら、博物館は作れませんでした。
ほんとに感謝しています。

●●● 小学校へ昔の道具を運び込み、授業するまでの・うらばなし ●●●

草津市の解体される小屋の中に保管されていた、たくさんの昔の道具。
小屋も道具も、とても状態がよいのに、
どちらもこのままつぶされて廃棄される・・・と聞いて、
道具だけでも助けられないかと、地元の小学校に一時保管の相談に行きました。

私は学芸員時代、草津市内を対象に小学校に保管されている民具を調べていて、
(「学校に眠る民具を照らす会」※という活動で)

・この小学校には昔の道具がないこと
(お隣の小学校にこの学校の民具があった。学校移転のときに移されたらしい)
・この小学校は、昔のくらしの学習に熱心であること
(三年前に、博物館の道具持参で授業をしに来たことがある。
http://lbmmukashi.shiga-saku.net/e745779.html)


ということがわかっていました。
ちょうど1月2月は3年生の昔のくらし学習の時期なので、
持ち込んだ民具を使って授業もさせてもらう提案もしようと思ったのです。

すると、この学校の3年生の先生方、
琵琶湖博物館から昔の道具を借りてきたところで、
これから授業をどうしようかと考えていたところだった!そうで、大喜び。

話し合いの場には学校に眠る民具を照らす会の方も来て、
私も熱心に話をするし、
校長先生は道具の一時受け入れを承諾するしかない・・・という状況でした。

その翌日にさっそく小屋の見学に来てくれた方々と小学校へ運び込みました。

高機・糸車・綿繰り機、張り板、藍染木綿の反物、綿入れ半纏
赤ちゃんふご(わら製)、和船の櫓・舵、農具(フミスキ、牛の首木)
信楽焼の壺(近江八景・矢橋帰帆、草津から見た風景は珍しい)
俵編み機(片足がない)、むしろ、下駄、木桶、お櫃・・・

そして、その週に、子どもたちと民具たちの最初の出会いの授業をしました。

とにかく、先生方も熱心で、子どもたちも意欲的で、
私の提案を容れて、先生方も年度末、子どもたちに最高の機会を作ってやりたい
と更なる提案をされる。気が付いたら、そのあと4日も授業に行ってました。

× × ×

若い女の先生、私と昨年度、博物館の生活実験工房で会ってたんだそうです。
そこで「子どもたちにかまどご飯を炊く体験をさせてやりたいなあ」と投げかけたら、
「やりましょう。いつでも協力しますよ」と私が言ったんだそうです。
それで、新年度、3年生の担任になってまもなく、
琵琶湖博物館に電話して相談したら、そんなことはできませんと断られたんだそうです。

もし、そのとき私につながっていたら、かまどご飯は炊けたかもしれないけど、
今回の授業はできなかったでしょう。

そんなこともあって、私は、この先生の熱意にできる限り応えようと思ったのです。

そして、熱心な3年生の先生方の意欲にのせられて、
これらを使った授業を1/30、2/9・12・17に行い、
2/19の授業参観には「昔の道具博物館」をつくることになったのでした。
(授業には、のべ10名の方にご協力いただきました)

なんだか、偶然の積み重ねなんだけど、
すべてが組み合って、予想外の素晴らしい出来事が起こっているなあと。

人生ばんざーいと叫びたい気分です。

※学校に眠る民具をてらす会
 はしかけグループ「近江昔くらし倶楽部」の活動として2013年夏発足。
小学校の空き教室に追いやられている民具のクリーニング、分類別の配架、
写真撮影・目録づくりを行い、そのデータを草津市(文化財保護課)で保管。
ふるさと絵屏風づくりや学校の授業、高齢者の回想法などに役立てよう
というもの。すでに三つの小学校で終了しました。
新聞やテレビ・ラジオの取材も受けて、ブレイクしそうなところで私が退職。
Kさんが仲間を増やしながら続けておられ、今回協力いただきました。  

Posted by なかてぃヨーコ at 08:47Comments(1)草津市のお蔵(小屋)2015

2015年02月18日

2/19 草津市の小屋見学、「昔の道具博物館」作り・参観のご案内

1/21にひょんなことから、2月に取り壊しになる小屋のことを知り、
すぐに、草津市南山田町の現地へ見学に行くと、
大正期に建てられた建物の部材(棟木・梁・土壁・屋根瓦)があまりに立派で、
わずかに残っている民具類の保存状態もよさに、びっくり。

学芸員時代からこうした現場を何十と見てきたけれど、
その状態のよさはぴか一。

なのに、すべて解体され廃棄される予定だと聞いて、
5月末の退職以来閉じていた、私のいのちの泉の栓が一気に開いたようです。

家主のご主人は、古いものには全く興味ないお方なのに、
私の熱意を受け容れて、それを残す活動を許してくださいました。

できるだけ地元に近いところで、
できるだけ一括してその機能が残る形で、次代へ継ぐことができないか、
と、ご縁ある方の力を集めながら、その道を探り続けてきました。

民具類は、「学校に眠る民具を照らす会」の方々のご協力も得て、
1/27に地元の小学校に交渉し、空き教室に仮置きさせてもらえることに。
1/28に集った方の力を合わせて、以下のものを運び込みました。

高機・糸車・綿繰り機、張り板、藍染木綿の反物、綿入れ半纏
赤ちゃんふご(わら製)、和船の櫓・舵、農具(フミスキ、牛の首木)
信楽焼の壺(近江八景・矢橋帰帆、草津から見た風景は珍しい)
俵編み機(片足がない)、むしろ、下駄、木桶、お櫃・・・

そして、熱心な3年生の先生方の意欲にのせられて、
これらを使った授業を1/30、2/9・12・17に行い、
2/19の授業参観には「昔の道具博物館」をつくることになりました。
(授業には、のべ10名の方にご協力いただきました)

#その様子が、新聞に掲載されました。
新聞掲載「昔の道具博物館」、そのうらばなし

その一方で
残った民具、古材・土壁などを活用してくださる方を発掘すべく、
1/28~30、2/4・5・7、2/13・14・16、2/18・19・20には、お蔵見学を行い、
県内外の老若男女、のべ25名+19名+15名+10名の方が足を運んでくださり、
ほしい方には民具を持ち帰っていただきました。

小さなお子さん連れのお母さんがたくさん来てくださり、
庭では、いつも本物の道具を使ったおままごとにちゃんばらごっこ。

2/7に農具一式は、龍谷大学農学部(4月開講)に引き取られ、
農業実習に実際に使っていただけることになりました。

2/16には、古材の専門家の方から、
「使われている材は床板も含め、相当に吟味されているもので、
だから虫食いに強く、傷みがほとんどない状態。
五間の地棟も含め、十字梁は、無節の地松で、滅多にない逸材。」
との評価もいただけました。

2/5午前中、解体業者さんとの打ち合わせに、
私も、伝統構法ができる大工棟梁さん、建築士さんと同席させて頂き、
移築するための解体工事ができないか、できなくてもせめて
建物の部材(立派な棟木や梁、柱、土壁や床板、屋根瓦など)を
残せないか、交渉しました。

9日間で全てを移築できる解体工事ができる手はずが「奇跡的に」
整ったのですが、その工期を確保することができませんでした。

部材をきれいに残すための工事も今のところは一切できない状態で、
2/20から解体工事が始まります。

家主のご主人がずいぶん交渉くださったようですが、
ご主人も最後には「流れにまかせる」とのこと。

もし、この小屋が、それが持つ力とともに残り、
未来に活かしていくことができたら・・・と夢想して湧いてくる力で

不思議な一つひとつのご縁が重なり、ここまでやってこれました。
思い返せば、ここまでこれたのも奇跡です。

深く深く感謝します。

この先も、「天に委ね」、最後までできることをさせていただき、
見守りたいと思います。

ご縁あるみなさんのお心、お力を寄せて頂けたら有難いです。


【今後の活動の予定・内容】

●2月19日(木)
地元の山田小学校で授業参観「昔の道具・博物館」を作ります。
(興味のある方は、ぜひご一緒に)
10時50分、山田小学校正門前 集合
(11時~、体育館に道具を運んで子どもたちと博物館作りをします)
13時50分~、授業参観

授業前の10時~、と授業後の15時半~、小屋の見学・民具持ち帰りが可能です。
(長持、夏障子(葭戸)、お膳、ござなど、残っています)
ご希望の方、ご相談ください。

●解体工事が2月20日から始まります。
できる限りの残った部材も、ご縁ある方に持ち帰っていただき、
活用していただきたいです。
<23日に木材搬出、25日に土壁搬出ができるのでは?

24,25日、調整すれば、刻まれた部材を持ち帰ることが可能です。
ご希望の方は、お知らせください。

状況報告を、随時facebookでしますので、関心のある方はごらんください。
小野容子FB https://www.facebook.com/nakaty

【連絡先】
小野(なかとう中藤)容子 nakaty@gmail.com
090-7550-4297(ショートメールOK)
  

Posted by なかてぃヨーコ at 07:56Comments(0)草津市のお蔵(小屋)2015

2015年02月09日

2/12、2/13、2/14、草津市のお蔵見学・民具活用のご案内

※最新状況はこちら



1/21にひょんなことから、2月に取り壊しになるお蔵のことを知り、
同日、見学に行き、
大正期に建てられた建物の部材のあまりの立派さにびっくり。

わずかに残った木製民具も保存状態がよく、
どうにか、少しでも残せないか・・・ということで、
1/27に地元の小学校に交渉し、ご理解・ご協力をいただけ、
1/28に集った方の力を合わせて空き教室に運搬しました。
(それを使って1/30、2/9に3年生に授業をしました)

そして、
残った民具、古材・土壁などを活用してくださる方を発掘すべく、
1/28~30、2/4・5・7には、お蔵見学を行い、
県内外の老若男女、のべ25名+19名の方が足を運んでくださり、
ほしい方には民具を持ち帰っていただきました。

2/7に農具一式は、龍谷大学農学部(4月開講)に引き取られ、
農業実習に実際に使っていただけることになりました。

2/5午前中、解体業者さんとの打ち合わせに、
私も、伝統構法ができる大工棟梁さん、建築士さんと同席させて頂き、
移築するための解体工事ができないか、できなくてもせめて
建物の部材(立派な棟木や梁、柱、土壁や床板、屋根瓦など)を
残せないか、交渉しました。

9日間で全てを移築できる解体工事ができる手はずが「奇跡的に」
整ったのですが、その工期を確保することができませんでした。

部材を残すための工事も今のところは一切できない状態です。

家主のご主人がずいぶん交渉くださったようですが、
ご主人も「流れにまかせる」とのこと。

私も「天に委ねます。(最後まであきらめません)」

× × ×

まだ残っている民具も、ほしい方には
できるだけ持ち帰っていただき、新しい役割を与えてほしいです。

(長持(10本ほど)、ござ(汚れ有・大量)、和船の櫓(古)、
木製はしご、木箱、木の杭・棒、マルチをかけるための竹の支柱(大量)、
漬物桶(木製・プラ製、大小)、食器棚、子ども用ロッカー、
電気こたつ、三つ折サマーベッド(古)、ベビーカー・・・など)

まだ確認できてないものもあるので、
全てのものの所在を確認し、せめて記憶には残しておきたいです。
(経験上、最後の最後に出てくるものが、
その家のご先祖さまが一番、後世に伝えたいものだったりします)

興味のある方、どうか、2/13,14に、お蔵見学にお越しください。

よろしくお願いいたします~!

【今後の活動の予定・内容】

●2月12日(木)
10時40分~地元の山田小学校でお蔵の民具を使った授業。
(興味のある方は、ぜひご一緒に。10時25分、正門前集合)

小学校3年生に「昔の道具の声を聞いてみよう!」をやります。
http://lbmmukashi.shiga-saku.net/e745779.html

●2月13日(金)・14日(土)
10時半、「湖岸道路の湖岸側、帰帆島3・駐車場」に集合
(事前申込不要。遅れる方は連絡ください)
お蔵見学、民具の引き取りができます。
この日で、中の民具の全貌を明らかにします。

●2月19日(木)
地元の山田小学校でお蔵の民具を使った授業の予定。
(興味のある方は、ぜひご一緒に)

※解体工事が2/20~始まります。

※お蔵見学に来られる方は、汚れてもよい服装、懐中電灯など
民具持ち帰りの方は、加えて車が汚れないための準備など持参でお越しください。


【連絡先】
小野(なかとう中藤)容子 nakaty@gmail.com
090-7550-4297(ショートメールOK)

※(参考)今までの呼びかけ記事はこちら
http://lbmmukashi.shiga-saku.net/e1120095.html
http://lbmmukashi.shiga-saku.net/e1118345.html  

Posted by なかてぃヨーコ at 15:13Comments(0)草津市のお蔵(小屋)2015