2011年10月19日

はしかけニューズレター11,12月号

みなさま、秋のよき日、いかがお過ごしでしょうか。

いつものように、はしかけニューズレターの原稿を一部改変して、
近江昔くらし倶楽部や近江はたおり探検隊の活動報告&予定をお知らせします。

#琵琶湖博物館では、意欲ある方とグループ活動を行う「はしかけ制度」があります。
 現在、近江昔くらし倶楽部など15のグループが活動中。
 会員になるには、登録講座の受講とボランティア保険の加入が必要です。

 はしかけ制度については、こちら

 次回登録講座は、11月6日(日)、10:00~11:30、博物館セミナー室にて。

 ×  ×  ×

近江昔くらし倶楽部       【活動報告日の活動会員数(のべ)  38名 】
グループ代表アドレス:mukashi@lbm.go.jp (←問い合わせなどはこちらへ)

私ごとですが、4月より湖西の山間部・大津市葛川の古民家に一家で移り住んで
半年あまりになります。五右衛門風呂に汲み取り便所、山水を使い、
電気をあまり使わない暮らし・・・も板についてきました。
その中で気づいたことを、今回は少しご紹介しましょう。

わが家の前は安曇川で、大雨が丸二日ほど降ると家の前の国道は通行止めになります。
ここに住んで、もう4回も通行止めを経験しました。
9月の台風12号のときは隣の集落まで避難勧告が出て、河原にあった畑もすっかり流されました。
しかし、そんな河原に犬の散歩に出かけると流木がたくさん流れ着いていて、
散歩ついでに毎日拾うだけで、お風呂の燃料に十分足りるのです。
「自然とうまくつきあっていこう」、そんな意識が芽生えた気がします。

また、この秋、地元の運動会と文化祭も経験しました。
保育園・小学校・中学校と地域が合同です。子どもたちも親も地域の方々も先生も
いっしょにパン食い競争です。ビンゴゲームまであります。
文化祭では子どもたちと先生と地域の方々の作品が一緒に並んでいます。
我先にと場所取りしたり、わが子を追いかけて撮影したり、そんな風景はありません。
赤ちゃんからお年寄りまでみんなが集って参加して楽しめる貴重な機会。
昔はどこでもこれが普通だったのでしょう。
「地域の人々とともに暮らす」感覚が生まれました。

そんな中、縁あってヤギを飼うことになりました。
そのための小屋を建てていると、周りの人々が寄ってたかって協力してくれるのです。
誰かが指示しているわけでもないのに、一人ひとりが道具持参でやってきて、
自分の仕事を見つけてやってくれて、それがうまく組み合うのです。
普段からみんなで力を合わせて暮らす。そんな経験をしてきたからこそできることでしょう。

改めて、昔のくらしが私たちに与えてくれる力に気づかされます。
近江昔くらし倶楽部の活動の中でも、こうした意識や感覚を大事にして、
集ったものたちで力をあわせてその場にあるものを楽しむ経験を
提供していきたいなあと思っています。

【活動報告】

■工房の田んぼ行事(+旬の味をわかちあう会)
* 8月21日(日) (参加者18名(内子ども5名)) かかし作り+本格派カレー&ナン
 JICAの研修生の方々も一緒に立派なかかしをつくり、
7月に仕込んだ本格的なカレーをみんなでつくったナンにつけて頂きました。

■古民家くらし体験(お馬と畑・奥加河荘)
* 9月6日(火)(参加者2名)台風で倒れた薪を積みなおしたり、
お馬さんに乗せてもらったりしました。
*10月5日(水)(参加者3名)兵庫からシードセイバーのDさんも来られ、
鶏小屋の修理を行い、雨の奥加河荘の縁側でのんびり過ごしました。
放し飼いの鶏が雨を全く気にせず走り回っていたのが印象的でした。

■古民家くらし体験(葛川かや葺きの家)
* 9月8日(木)(参加者4名)古民家の囲炉裏を囲む板間で、繕い物、ヨシ笛づくり
などを行いました。参加された方や地元のおばあちゃんや来館者の方々との
交流もはずみました。
*10月18日(火)(参加者5名)囲炉裏の火を囲んでSさん作のお箸で
お弁当を食べました。おうみこっとん夢つむぎのIさんも参加して、
今年収穫した綿の綿繰りや糸紡ぎも行いました。

■工房を楽しもう!「学びあいの会」
* 9月14日(水)(参加者6名)雑穀カフェと共催で、雑穀を使った料理を作りました。
持ってこられた手作りのお菓子やジャムもみんなで楽しみました。
実際に古民家暮らしをされている方もいて、
終了後、葛川の我が家をみんなで見学することになり案内しました。

【活動予定】

 特に明記しているもの以外は、申し込み不要、参加費無料です。
必要なものはみんなで持ち寄りましょう。(◆は他団体主催の行事です。)

■工房を楽しもう!
*12月21 日(水)、1月18日(水)10時~15時、生活実験工房にて。「織姫の会」同時開催。
 自分のやりたい手仕事を工房に持ち込んでみんなで楽しみます。
(ヨシ笛づくり、綿繰り・糸紡ぎ、野草採集・加工などなど)
 学びあいの会もできます。心と体の整え方、暦や暮らし方など、
互いに学びあいましょう。学びたい、教えられるテーマ募集!
(合氣道・新体道、呼吸法、ゆらし整体、タッチフォーヘルス、地球暦など)

□旬の味をわかちあう会(工房の田んぼ行事 連動企画)
 10時から、生活実験工房での田んぼ行事のあと、
持ち寄り食材と屋外展示の作物で季節の味を楽しみます。
* 11月13日(日) 収穫祭  * 12月23 日(祝・金)もちつき  *12月25 日(日)門松・しめ縄づくり
* 1月15日(日)どんど焼き、漬物づくり

■古民家くらし体験(お馬と畑・奥加河荘)
 馬と鶏、犬猫を一緒に放し飼いにしている大津市大石富川のYさん宅を訪ねて、
田畑や家の作業をしたり、改装した古民家の空間を楽しんだりします。
*11月8日(火)、12月8日(木)11時~14時半 (お弁当持参) 参加希望の方は中藤まで。

■古民家くらし体験 (葛川かや葺きの家)
 糸づくりや繕い物、ヨシ笛・草履などの細工づくりなど、古民家の空間に
手仕事を持ち込んで、みんなで楽しく作業しましょう。
* 11月15日(火)・12月6日(火) 10時半-15時 葛川かや葺きの家にて(大津市葛川坊村町)

◆おうみこっとん守山のこっとん体験
  毎月第1・3木曜日に、おうみこっとん夢つむぎの池田さんのご自宅(守山市)で、
綿から糸・布をつくる体験を行っています。
* 12月1日(木)は、近江昔くらし倶楽部で応援に行く予定です。
参加希望の方は中藤までお知らせください。

◆おうみこっとん夢つむぎ・綿つみイベント
*11月3日(祝・木) *11月23日(祝・水) 10時~15時、
彦根市本庄町の綿畑~本庄公会堂にて。
 「綿づくり」を通して「人の輪」を広げようを合言葉に彦根でかつての綿栽培を
再現して3年目。畑で綿つみのあと、公会堂で昼食、糸紡ぎ機織り体験も行います。
 ・参加費:大人1000円、子ども500円、乳幼児無料(昼食・保険付)。
 ・持ち物:お茶、長靴、タオル、帽子。
 ・集合場所:みずほの郷(澤酒店、本庄町郵便局近く)
※問い合わせ・申し込み
 電話0749-43-7201、E-mail:sakasyo2101@leto.eonet.ne.jp

◆古民家Z再生プロジェクト(NPO 子どもネットワークセンター天気村)
 湖西の葛川細川にある鯖街道の旅籠だった「古民家 Zutto~ずっと~」の再生や、
「暮らし遺産」の発見・体験を行う活動を応援しています。
* 11月23日(祝・水)10時~15時 「細川てづくり市」 古民家Zutto(大津市葛川細川町)にて
 てづくりのもの、おもちゃ、小物が並びます。つくり手とお話ししながら、
古民家空間を楽しめます。出展者も募集しています。
※問い合わせ・出展申し込み先
 子どもネットワークセンター天気村(澤田) TEL.077-564-7868  FAX.077-564-7918

◆浜大津こだわり朝市
* 11月20日(日)、* 12月18日(日) 毎月第三日曜、8時~正午、
京阪電車浜大津駅、改札出てすぐにて
 生産者と消費者の顔のみえる関係づくりを目指して、8年ほどの実績のある朝市。
 たくさんの手仕事に出会える貴重な機会です。
※問い合わせ先
 浜大津朝市運営委員会 暮らしっく広場 TEL.077-524-7826(金土日)、077-533-1941(月~木)

 ×  ×  ×

では、みなさまも、この秋のいい季節、満喫されますように!


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