2011年06月21日

意識する暮らし

今回の記事は、なかてぃのとりとめのない雑感です。

 ×  ×  ×

「近江昔くらし倶楽部」の目標として、

「かつて」から学び、「いま」を見直し、「これから」を創る!
自然の理にそった、無理なく無駄なくゴミの出ない暮らし。

というのを、いままで提唱してきましたが、

葛川での古民家ぐらしを3ヶ月近く続けてきて、

その言葉を、日々の暮らしの中で実践していく意識が身についた気がします。

なんというか、

今までは、
近江の伝統的な暮らしを調べて、わかったことを真似しよう・・・
という感じだったのが、

自然とともに暮らしていた方々の意識・眼差しが少し体得できて、
今、与えられた環境の中で、無理なく暮らす知恵と工夫が自分の中から
湧き出てくる・・・

という感じになってきたとでも言えるでしょうか。

その一番大事な意識・眼差しとは、
今、周りにあるものに、細かく気づこうとする配慮だと思います。

この、葛川の古民家に住んでいると、

いろんな生き物(カメムシとかヒルとかムカデとかヘビとか)や

天候や
(先日の台風くずれの大雨のときには通行止め&学校休校&土砂崩れあり)

身のまわりで拾ってきて使えそうなもの(山菜や風呂焚き用の木)や

家族の体調、食べ物に
(病院もスーパーも近くにはないですから)

いつも意識を向けて暮らさざるを得なくなります。

こんなこと、誰でもできる当たり前のことだったんでしょうけど、

現代の便利な暮らしの中で、われわれは失ってきたんでしょうね。


この、山間の古民家ぐらしで培われる

「あるものでどうにかするしかない」という覚悟は、

大震災や原発事故が起き、異常気象が多発する今、これからの暮らしの中でこそ、

活きてくる、大事なもののように思えます。


明治維新や第二次世界大戦の敗戦に直面したご先祖さまたちも、

この覚悟で乗り切ってこられたんだろうなあと実感します。


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