2012年09月21日

工房通信2012.10-11月号

工房通信

琵琶湖博物館はしかけグループ「近江昔くらし倶楽部」のはしかけニューズレターの内容を
中心にしながら、「近江はたおり探検隊」や生活実験工房で行われる活動をお知らせします。

#はしかけ制度・ニューズレターはこちら
http://www.lbm.go.jp/hashikake/index.html

近江昔くらし倶楽部
        【活動報告日の活動会員数(のべ)   51名(内子ども10名) 】
グループ代表アドレス:mukashi@lbm.go.jp グループ担当者:中藤容子

●9月13日、国立民族学博物館で開催される特別展「世界の織機と織物」の
初日を見るために、大阪・吹田の万博記念公園に行きました。

近江はたおり探検隊をたちあげるきっかけになった
2004年度民俗資料展「糸を紡いで布を織る」の最終日に展示を見に来てくださった
吉本忍先生が40年以上にわたって世界中を調査された
ご研究と資料の集大成の展示会です。

“織りの技術は人類史の中枢技術です。
新石器時代に始まる織りの技術の延長上には、産業革命やIT革命があります。
「張力をそなえたタテ糸にヨコ糸を組み合わせる」という、
単純にして複雑な織りのカラクリのすべてをあなたも体験してください。” 

展示をみていると、世界中で「織り」の手仕事の技が多様に展開しているのを実感します。
蒸気機関やコンピューターがもたらした進化の先には、
周りの素材と人間の身体を調和させながら使いこなす感性は人類から失われていく。
先生は、最後に「手仕事への回帰」をうたっておられます。
現代に生きる万人におすすめの展示です。

会期は11月27日まで。私は何度も足を運ぶことになりそうです。
ご都合つく方はぜひご一緒に。

●前回にもご紹介したインドのラダック地方のくらしの移り変わりを描く「懐かしい未来」。
その著者のヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんが来日され、
11月23日に琵琶湖博物館で講演されることになりました。
我ながらびっくりの展開です。

ヘレナさんのお話を直接聞ける貴重な機会であるとともに、
農村のくらし展示にある湖北・滋賀に残る自然の理にかなう暮らしぶりを
ヘレナさんや参加者のみなさんにご紹介できることも貴重です。
24日には、栗東さきらで嘉田知事との対談も行われます。

詳しいことは決まり次第、近江昔くらし倶楽部のブログで案内します。
こちらもご都合つく方はぜひご一緒に。

【活動報告】

工房を楽しもう!
■ 7月28日(土)、8月18日(土)(参加者12名(内子ども3名)) 
7月は織姫の会と同時開催。季節の味、そうめんをいただきました。
8月は工房田んぼの作業と同時開催。かかし作りをしました。

古民家くらし体験(お馬と畑・奥加河荘)
■ 8月8日(水)、9月20日(木) (参加者14名(内子ども7人)) 
加河川での水遊びを楽しみました。暑くても屋根散水のおかげで建物の中も
涼しく過ごせました。
9月は、床にお腹をつけて最期をまつ老犬の横で、雑穀の脱穀をしました。
家路についた車中でYさんから訃報メールが届き、思わず涙しました。

古民家くらし体験(葛川かや葺きの家)
■ 7月25日(水)、9月6日(木) (参加者9名)
刈り取った羊の毛から糸作りをしているSさんと漆塗りの技をもつSさんとで
いろんな話が盛り上がりました。ふだんの暮らしの中の無駄にふと気づき、
手仕事の大切さに気づいて初めて参加された方もいらっしゃいました。
おうみこっとんのIさんが持参した楽器の演奏会もにわかに開かれ、
楽しく心が交わり合う時間を過ごしました。

おうみ昔くらし探検塾
■ 9月8日(土)(参加者7名)
「綿から着物をつくるくらし」と題して、午前中は綿から種をとり、糸を紡ぎ、
機にかけて織って着物をつくる流れを体験。午後は、びわたんと一緒に、
わくわく探検隊「綿にさわってみよう」を開催。
たくさんの親子づれや中国の大学生が参加され、一緒に綿の体験を行いました。
綿を目指してこられた親子も複数おられ、終了時刻になっても去りがたい子どもさんも
おられ、昔くらし倶楽部にお誘いしたら喜んでおられました。
綿の力を改めて実感しました。

映画「懐かしい未来」試写会
■ 9月19日(水) (参加者9名)
 急きょ開催決定。ホールで試写会を行ったのですが、音響の不具合で
うまく鑑賞できませんでした。みなさまごめんなさい。

【活動予定】
 特に明記しているもの以外は、申し込み不要、参加費無料です。
必要なものはみんなで持ち寄りましょう。

工房を楽しもう!
博物館の屋外展示・生活実験工房では、「工房田んぼ行事」(生活実験工房)や
「織姫の会」(近江はたおり探検隊)も行われており、はしかけ会員は参加できます。
■織姫の会
 10月3日(水)20日(土)、11月10日(土)・21日(水)、12月8日(土)・19日(水)
 (太字は、中藤が博物館にいます)
 
モンゴル遊牧民ドキュメンタリー映画「四季・遊牧」上映会
 元滋賀県立大学教授、小貫雅男先生とその研究員等が1992年に1年間、モンゴルに渡り、
ツェルゲル村に滞在、遊牧民の生活を体験したドキュメンタリー。上映希望をうけて開催します。
■ 10月2日(火) 10:00~ 草津市馬場町Tさん宅にて。
駐車スペースが少ないので乗り合わせて行きましょう。希望者は中藤まで。
先生は多賀町大君ヶ畑に里山研究庵Nomadをたちあげ、地元の方々と旧幼稚園舎に
「山の学校」をおこされました。
「週休五日菜園家族」を提唱され、現代の新しい暮らし方も提案・実践されています。

古民家くらし体験 (お馬と畑・奥加河荘)
 馬と鶏、犬猫を一緒に放し飼いにしている大津市大石富川のYさん宅を訪ねて、
雑穀畑や家の作業をしたり、改装した古民家の空間を楽しみ、四季折々の季節を感じます。
作業できる服装、お弁当持参です。参加希望の方は中藤まで。
■ 10月29日(月)、11月19日(月)、12月10日(月)  いずれも10時半-15時

古民家くらし体験 (葛川かや葺きの家)
 移築した古民家「葛川かや葺きの家」(大津市葛川坊村町)で、糸づくりや繕い物、
ヨシ笛・草履などの細工づくりなど、古民家の空間に手仕事を持ち込んで楽しく作業しましょう。
手仕事の道具、お弁当持参です。(今年は二十四節気を意識した日程に開催します。)
■ 10月10日(水)(「寒露」の翌々日)、11月7日(水)(「立冬」の日)、
12月5日(水)(「大雪」の前々日) いずれも10時半-15時

あさ、ひる、ばん、博物館を楽しもう! 冨江家のくらし案内ツアー
 今年も10月19・20・21日(金・土・日)に琵琶湖博物館で「あさひるばん」を開催します。
近江昔くらし倶楽部は、去年と同じく「冨江家のくらし案内ツアー」を、
20日(土)、10:30~10:50、11:00~11:20、14:30~14:50に行います。

おうみ昔くらし探検塾
 滋賀県の昔ながらの衣食住から学び、これからのくらしに活かしていくきっかけの場として、
年間6回、参加者同士で学びあいます。
はしかけ「近江昔くらし倶楽部」の方々はスタッフとして参加ください。
(参加される方は事前連絡ください。)
 ※時間はいずれも10:00-15:00です。
■ 10月28日(日) イネを育てるくらし 場所:生活実験工房
  (天日に干したイネの脱穀と選別を行います。)
■ 1月20日(日) 里山体験教室に参加する  場所:野洲市大篠原(共催:里山の会)
  参加費:100円(保険料含む)
■ 3月16日(土) 昔のくらしから学びあう 場所:生活実験工房


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